レコードの回転数「33回転」と「45回転」の違いとは?

レコードの回転数には、33回転と45回転がありますが、回転数により何が変わるのでしょうか?ここでは、回転数による違いと、それぞれの適性について紹介したいと思います。

音質に優れる45回転

それぞれの回転数では音質に違いがあり、一般的に45回転の方が優れていると言われています。33回転に比べて45回転の方が速く回転するので、例えば、同じ曲をそれぞれの回転数で収録した場合、45回転で刻まれた溝の方が長くなります。

溝の長さが長くなることで、楽曲の収録面積が広くなり、ゆとりのある状態で音を収録できます。これにより音の解像度が向上するので、45回転で収録した方が、音質が良くなるというわけです。

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長時間の収録が可能な33回転

音質が良いなら、すべて45回転で収録すれば良いのではと思う方もいるかもしれません。もちろんその通りなのですが、物理メディアであるレコードは、収録できる範囲が限られています。45回転の場合、収録面積が広くなってしまうので、33回転に比べて収録できる時間が短くなります。

従って、アルバムなどの長時間の音源を収録する場合は、必然的に33回転ということになります。ロックやジャズ、クラシックなどのLP盤が、33回転なのは、このような理由からです。ちなみに、LPはロングプレイの略です。

また、ジャンルによっては、音質の優位性や長時間収録という理由とは関係なく、33回転が好まれるケースもあります。例えばヒップホップでは、スクラッチという技がありますが、このスクラッチする際のレコードの操作性の良さからか、アルバムはもちろんシングルでも、33回転が主流となっていてます。このように、ジャンルのスタイルにならって、回転数を選ぶというのもありですね。

CUT&RECでは、次回のウェブサイトのアップデートで、LP盤にも対応予定です。これにより長編の収録も可能になるので、お楽しみに!